どんどん伸びるヤフーの広告売上を牽引してるのは?

ヤフーという会社は大変自由な社風で、何時に出勤してもOK、そのため昼夜逆転している社員も少なからずいる・・・と、以前聞いたことがあります。服装も比較的自由だし、机の周りも楽しげに飾られていたりとか。体育会系の雰囲気いっぱいの楽天と比べると、その社風を「緩い」と表現した人もいました。しかし、そんな緩い印象をもたれているヤフーでも、実はかなりしっかりした仕組みを持っていると気付かされるのが決算発表時です。ヤフーは、昨年、今年と2年続けて4月20日に決算発表を行っています。約3週間前に終わったばかりの年度の、しかも1,700億円以上の売上、そして470億円の純利益という非常に大きな金額を合わせる作業を3週間弱できっちり終わらせるその体制を見る限り、誰もこの会社を「緩い」とは表現できないようにSydには思えます。この辺りにソフトバンクグループの迫力を感じます。

この決算の概要については新聞記事などに取り上げられていますので、ここでは「広告関連売上」にフォーカスしてみたいと思います。

2005年度のヤフーの広告関連売上は684億円でした。これは、ヤフー全体の売上1,736億円の39%に当たります。2004年度の広告売上は389億円でしたので、76%増加したことになります。また2004年度の売上全体に占める広告売上の比率は33%だったので、この1年間でその比率は6ポイント増加しました。一時期プレミアムサービスなど「広告以外」の売上の比重を高めることで売上を伸ばしていたヤフーが、現在ではまた広告ビジネスの比重を高めていることがわかります。

この背景には、もちろん好調に伸びているネット広告市場があります。2005年(1月~12月)の日本のネット広告市場は2,808億円でしたので、約1/4をヤフーが占めていることが分かります。しかも、ネット広告市場の伸びは約50%なので、ヤフーはそれを上回る伸びを記録していることもわかります。以前このブログにも書きましたが、「ヤフーは大きくてしかも伸びている」という誰にも止められない状況にあります。

このヤフーの広告売上を引っ張っているのは何でしょう?ここ数年「リスティング広告」の伸びが話題になっていますが、確かにその売上は342億円と広告売上の50%を占めています。しかし、その比率は2004年度には52%だったことから、ヤフーにおいてはリスティング広告はその伸びを牽引する状態にはもうない事がわかります。ヤフーはリスティング以外の「ブランドパネル」や「スーパーバナー」「SP関連」などで広告売上を伸ばしているようです。

また「広告主」という視点で見ると、ナショナルクライアントからの出稿額は2004年度、2005年度ともに広告売上の25%となっています。つまり、ヤフーは特定の大企業から大口の広告を出して貰うことではなく、幅広く広告主を集めることでその売上を伸ばしているようです。

2007年の4月20日は金曜日のようです。来年もこの日にヤフーは決算を発表するのでしょうか?また、来年の決算発表の中身はどんな感じになっているのでしょう?1年後を楽しみに待ちましょう!

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by crazyfujiyama | 2006-04-24 16:33 | ネット広告関連
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