一昨日の強制捜査の以来、インターネットではもちろん新聞やテレビなどでもライブドアのニュースがセンセーショナルに取り上げられています。ニュース番組のコメンテーターの方々や街頭インタビューで答えられた方々の中で、ライブドア、および堀江社長に対して強い調子で非難を口にしている方がかなり目に付きます。元々ライブドアや堀江さんは「面白がられてはいても好かれてはいない」と感じていたSydではありますが、今回の反応を見て「実はこんなに嫌われていたんだ」と驚いてしまいました。中には「IT企業」全体を「もう終わり」とコメントされる方もいたりして、IT業界・ネット業界に対するマイナスイメージというか嫌悪感を改めて感じた事件でした。一連の騒動が収束した時(それも何時の事になるかは分かりませんが)、世間の評価はどのあたりで落ち着いているのでしょうか。喉元過ぎれば・・・という状態なら良いのですけど。
さて、気を取り直してネットビジネスの現状分析に取り掛かりましょう!まだまだネット業界の盛り上がりは続くことを示すためにも。 2005年に大きな話題になったソーシャルネットワーク(SNS)、「mixi、gree」の2つが有名どころとして挙げられる事が多いようです。その2つのうち、ネット業界では「mixiの一人勝ち」という認識があります。実際、その差はどの程度なのでしょう? 「登録者数」でその規模を計られる事の多いSNSですが、今回はまず実際の「利用者数」で比較したいと思います。2005年1月の段階では、gree の10.5万に対して mixi は19.8万人と、その差は2倍弱程度でした。しかしその差は着々と広がり、6月の段階では3.4倍、そして12月にはgreeの12.8万人に対してmixiは125万人と約10倍にまでその差が開きました。 利用状況で見ても、mixiの圧倒的な優位は変わりません。2005年12月のユーザー1人当たりの平均ページビューでみても2倍以上、またユーザーの平均滞在時間でも約2倍という差が付いています。ユーザー数で10倍、利用者1人当たりPVで2倍、平均滞在時間で2倍・・・その差は非常に大きなものに感じます。 何故こんなに大きな差が付いたのでしょう?オークションサイトとして、ヤフーが2位のビッダーズを大きく引き離して圧倒的な1位になった状況と同じなのでしょうか。この辺りについては、改めて深く分析してみたいと思います。 ところで、最後にちょっとSydが面白いと感じたデータを一つご紹介します。「gree と mixi、どの位ユーザーが重なっているか」というデータなのですが、greeユーザーの約6割がmixiを利用していないという結果が出ました。単に多くの方々とお友達になりたい!ということでしたらmixiを利用する事が適当だと思われるのですが、必ずしもそうではない方々がいらっしゃるようです。「mixiを利用していないSNSユーザー」、そのニーズなどを分析するとSNSの巨人mixiの弱点が、仄かにかもしれませんが、見えてくるのかもしれません。 まだまだ戦国時代のネット業界、mixiの天下がひっくり返される日がそれほど遠くない日に来る可能性も十分あるとSydは考えています。こういったエネルギーがある限りは、例えライブドアが厳しい状況に陥ってもネット業界の活力は失われないと思います。
by crazyfujiyama
| 2006-01-18 12:08
| その他個別サービス市場
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